<韓国大統領選>李明博氏が会見…朝鮮半島非核化へ決意
韓国大統領選挙で当選した野党ハンナラ党の李明博(イ・ミョンバク)前ソウル市長(66)は一夜明けた20日午前、ソウル市内で記者会見し「核のない朝鮮半島平和時代を必ず切り開く。南北間で今、最大の懸案は北朝鮮に核を廃棄させることだ」と語り、朝鮮半島の非核化実現に強い決意を示した。
李氏は会見の中で「北朝鮮が核を廃棄すれば、本格的な南北経済交流が進展する」と述べ、相互主義の原則で核廃棄の段階に応じた包括的支援を実施する方針を明らかにした。
さらに、北朝鮮の人権問題について「過去(10年間)の政権は北朝鮮に対する批判を避けていた」と金大中(キム・デジュン)、盧武鉉(ノ・ムヒョン)両政権の対北朝鮮政策を非難。「北朝鮮社会を健全にするために必要な指摘をする」と語った。
盧政権では摩擦が生じていた米国との関係については「(米韓同盟の)信頼を基礎に、共通の価値と平和を新たに築きたい」と関係再構築を約束した。また、アジア外交を積極的に展開する意欲を明らかにした。
李氏は「国民は理念ではなく実用(主義)を選んだ。成長の恩恵が庶民と中産階級に届く新たな発展体制を開く」と、改革を断行して経済成長を推進する考えを示した。「建国、産業化、民主化を経て今や、先進化へと進まなくてはならない」と述べ、新たな国家建設に着手する意向を明らかにした。
中央選管が20日未明発表した選挙結果(開票率100%)は、李氏と次点だった大統合民主新党の鄭東泳(チョン・ドンヨン)元統一相(54)との得票差が531万7708票で得票率差は22.6ポイント。過去8回行われた直接大統領選の中で最大の得票差だった。李氏は来年2月25日、第17代大統領に就任する。
でも、放棄させて自分で預かるとか言い出す国だしなあ。