【海峡またげば 対馬レポート】(上)急増する韓国人観光客
歓迎と困惑、微妙な関係
韓国に最も近い離島として知られる長崎県対馬市。いにしえの時代から韓国との縁が深かった対馬だが最近、対馬を訪れる韓国人観光客が激増し、文化の違いから、さまざまなトラブルが起きているという。「対馬が韓国人に乗っ取られる」という声がささやかれるほどだ。 “国境の島”で今、何が起こっているのかを探った。(田井東一宏)
福岡県から約130キロ、これに対して韓国・釜山からはわずか約50キロという立地条件などから、風光明媚(めいび)なこの島に島民数(約3万8000人)を上回る、年間4万人超の韓国人観光客が押し寄せている。
島内の旧跡、名所を案内する看板や道路標識などの多くは、ハングルによる表記も併記されている。標識だけではない。同市の中心市街にある「厳原(いずはら)郵便局」では、局名はもちろん、「厳原郵便局は、韓国釜山広域市影島郵便局と姉妹郵便局です」とハングルの訳をつけた看板まで掲げられている。飲食店や土産物屋の店先にもハングルはあふれており、もろ手を挙げて韓国人観光客を歓迎しているかのようなムードを感じる。
そんな対馬と韓国との微妙な関係を示したエピソードがある。
対馬の最北端にある「韓国展望所」(対馬市上対馬町)。この島を中心とした地図が設置されている。だが、よく見ると、海の部分になにかを削り取ったような跡がある。
郷土史家で、観光ガイドなども務める小松津代志さん(59)が「そこには『東海』というプレートがはられていた。ここは日本なのにおかしな話だ」と説明する。
東海とは、韓国側が主張する日本海の呼び名。上対馬町が平成9年に製作したものだが、16年に対馬の6つの町が合併して市が誕生してやっと削除されたという。
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そんな中、韓国展望所では今年1月、韓国人観光客の一行が、韓国の国花「ムクゲ」の苗を無断植樹するというトラブルが起きた。
一行は、韓国のテレビクイズ番組で景品として贈られた対馬旅行に来た高校生16人とスタッフら計22人。異変に気付いた住民が市に通報し、無断植樹が発覚した。
高校生らは「親善のために対馬を訪れ、記念に植えた」と弁明。「違法と知らず迷惑を掛けた」と反省していたという。
だが、違法植樹にはある背景がある。
関係者によると、無断植樹を画策したのは、「対馬をムクゲの木だらけにして対馬を韓国領土にする」と主張する「独島有人化国民運動本部」のファン・ベッキョン代表だったという。
同氏は、竹島(韓国名・独島)についての領土問題に関する資料を集めた「独島博物館」がある韓国・鬱陵島に、「対馬はわが国の領土」と記した石碑を建立した人物としても知られる。
対馬市は「大半の韓国人観光客は、純粋に観光を楽しんでいるが、一部のこうした人たちのとんでもない行動が目に余る」と頭を抱える。
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韓国人観光客が増えだしたのは平成13年ごろから。12年に対馬と韓国・釜山とを結ぶ定期国際航路が就航したことが大きい。韓国の大亜高速海運が運航し、釜山と対馬・厳原の間を2時間半で結んでいる。
11年には年間約1600人だった観光客が、14年には初めて1万人を突破。「しま交流人口拡大特区」などにより、ビザなしで渡航できるようになってからはさらに拍車がかかり、18年には約4万2000人の観光客が訪れた。
急増には、円安傾向による旅費の安さもあるという。2泊3日のツアーで費用は4万円程度という手軽さだ。
朝鮮通信使の歴史などを紹介した「長崎県立対馬歴史民俗資料館」でツアー客約30人を案内していたガイドの李珍奉(イ・ジンボン)さん(33)は「釜山から近い上に、手軽に異国情緒が味わえるのが魅力。自然が豊かなので、釣りや登山が人気」と話す。
これまで週末には1往復だった厳原からの定期便が、7月から8月にかけては2往復になる予定といい、今後もますます韓国人観光客の増加が見込まれる。
http://www.sankei.co.jp/shakai/wadai/070615/wdi070615001.htm
>「対馬をムクゲの木だらけにして対馬を韓国領土にする」と主張する
そんな事をしても領土にはならないし。
韓国人の「領土」の概念ってどうなっているんだろう。
「リピーター続出です。対馬の天然アワビをどこよりも安く!」