<靖国神社>A級戦犯の分祀検討へ 日本遺族会
日本遺族会(会長、古賀誠・自民党元幹事長)は2日、靖国神社に祭られているA級戦犯の分祀(ぶんし)の是非について、検討会を設置する方針を固めた。同日午後の正副会長会議で古賀氏が提案し、副会長らも応じる見通しだ。靖国神社は「分祀はできない」としているが、最大の支援組織である遺族会で分祀の検討が始まれば、対応を迫られることは必至だ。ただ、遺族会は自民党の主要支持団体でもあることから、分祀問題が総裁選の争点とされることを警戒し、設置時期や検討の開始は、総裁選後になる可能性もある。
古賀氏は今年5月、9月の党総裁選に向けた丹羽・古賀派の政策提言に「分祀の検討」を盛り込むよう個人的見解として提案した。結局、政策提言には盛り込まれなかったが、古賀氏はその後も、会合などで分祀論を積極的に展開している。7月19日には、訪問先の中国でも共産党幹部との会談で考えを説明し、中国側は「注目している。一つのよい方向だ」と評価していた。
遺族会ではこれまで分祀への反対が強く、2月にまとめた活動方針でも「靖国神社自身の問題であり、神社が応じるとは考えられない」として、分祀問題には一切かかわらない立場だった。
古賀氏は5月末、遺族会の役員会でも分祀検討の必要性を提起したが、その時は突然だったこともあり、幹部たちから戸惑いと反発の声が多かったという。しかし、その後、昭和天皇がA級戦犯合祀に「不快感」を示していた元側近のメモが発見されたことで、会内にも動揺が広がり、幹部の間で「BC級戦犯の分祀にまで及ばないのであれば、A級戦犯の分祀については話し合うことも必要ではないか」との意見が増えているという。
3人の副会長は当初、いずれも分祀に消極的だったが、こうした会内の空気の変化を踏まえて「遺族会としての総意を確認するため、話し合ってみる必要はある」として、古賀氏が提唱する検討会の設置には同意する方向になった。
なるほど。
この流れを作る為の天皇メモだったわけね。
で、以前からの疑問ですが、分祀派の人たちは具体的な分祀(一部の英霊だけを靖国から放り出す)の方法は考えているんですか?
そもそも神道には一度英霊として祀ったものを削除するという考え方は無いわけで。
通常分祀・分霊というと、分骨のように複数に分けるという意味になります。
珈琲を何人かに分ける事は出来ても、珈琲に入ったミルクだけを取り出す事は出来ません。
ではなぜこんな頓珍漢な間違いがまかり通っているのか。
実はA級分祀論は元々中国が言い出したものなのです。
中国は日本文化を自分達のコピーぐらいに思っている。
だから靖国神社に位牌があると思い込み、それを神社内から出す事を分祀と言っていたんですね。
ちょっと前まで位牌がどうのこうのと騒いでいたのを覚えている人もいると思います。
しかし位牌は儒教のもので、神道には無い。
無い物を外に出す事は出来ない。
つまり、分祀論は外国人の無知無理解から始まっていたわけです。
しかしさらに困った事に、日本人は自国の宗教にあまり興味が無い。
だから中国人の無茶な要求に、多くの人が「分祀=一部の英霊を外す事」であり「多分、そういったことも出来るのだろう」と思ってしまった。
で、今では当たり前に「A級分祀しろ!」なんて要求しているわけですが、要求だけして方法は靖国神社に考えさせようなんて、それはあまりに無責任に過ぎませんか?
ところで、このニュース。
共同のものはちょっと違うのね。
分祀検討は総裁選後に判断 遺族会、靖国のA級戦犯
日本遺族会は2日の正副会長会議で、会長の古賀誠元自民党幹事長が5月に提案した靖国神社に合祀(ごうし)されたA級戦犯の分祀(ぶんし)問題について、その検討の是非も含め9月の自民党総裁選後に協議することを決めた。小泉純一郎首相の靖国参拝による中国、韓国との関係悪化を受け、総裁選では靖国問題が争点に浮上しており、この時期の議論は好ましくないと判断した。
会議では、古賀氏が「この問題を総裁選に絡める気持ちは一切ない。議論は総裁選が終わってからでいい」と述べ、ほかの出席者も了承。昭和天皇が靖国神社のA級戦犯合祀に不快感を示したとされるメモも話題にならなかったという。
http://www.excite.co.jp/News/politics/20060802174209/Kyodo_20060802a114010s20060802174209.html