【論文ねつ造】ソウル大調査委「患者対応型ES細胞はなかった」
黄禹錫(ファン・ウソク)教授チームのES細胞研究を再検証しているソウル大調査委員会が、先週末DNA指紋分析の結果を検討した結果、「2005年サイエンス誌に掲載された論文には患者対応型ES細胞はなかった」という結論を下していたことがわかった。
ソウル大調査委員会は、最近3つの外部機関に依頼したDNA指紋分析結果を受け、最終分析作業をすすめている。
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2005/12/26/20051226000012.html
ES細胞疑惑、残り2株も偽物…韓国メディア報道
【ソウル=中村勇一郎】韓国の黄禹錫(ファン・ウソク)ソウル大教授が論文をねつ造していた問題で、ソウル大の調査委員会は26日、黄教授が実際に胚(はい)性幹細胞(ES細胞)を作製したかどうかを確認するため、外部機関に依頼していたDNA鑑定の結果の一部をすでに受け取ったことを明らかにした。
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最終発表は来週になる見通しという。
韓国メディアは、この鑑定結果について、黄教授が作製したとされるES細胞2株についても偽物との判定で、患者組織から作製したとしていたES細胞は存在しなかったとの結論に達したと報じた。
黄教授は今年5~6月に米科学誌「サイエンス」に掲載された論文で、クローン技術を使って患者組織から11株のES細胞を作製したとしていたが、9株については偽物だったり存在していなかったりしたことが明らかになっており、調査委は残り2株についてDNA鑑定を依頼していた。
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20051226i303.htm?from=main3
結局、何一つ本当の事はありませんでした。
あまりな結果に、産経新聞が同情しています。
そう気を落としなさんなよ、と肩をたたいてあげたくなった。サイエンス誌に掲載された黄禹錫・ソウル大学教授によるES細胞論文の捏造(ねつぞう)が判明した後の、韓国メディアおよび国民の失意と自嘲(じちょう)ぶりに、である。
▼以前にも小欄で触れたが、彗星(すいせい)のごとく現れた生命工学の英雄は、韓国でノーベル賞に最も近い存在とされ、政府、財界、国民が一丸となって応援してきた。研究姿勢に異論を挟む者は売国奴と罵倒(ばとう)され、まるでサッカーのサポーターのような熱狂ぶりだった。
▼韓国政府が黄教授に支援した研究費は今年度だけで三十五億円、国民からは研究用の卵子提供の申し出が相次ぎ、ソウル大が生命工学のハブとして世界の先端医療をリードする日を誰もが疑わなかった。その有頂天が一気に奈落のどん底である。
▼いつもながら極端から極端に走る国民性であるが、教授を捏造に走らせたのが「民族主義と大衆の過度の期待」と海外メディアからも指摘されれば、さすがに癇癪(かんしゃく)を起こすわけにもいくまい。だが韓国の科学研究がこれで終わり、と絶望する必要はない。
▼天才は99%の汗、輝かしい成果は地道な基礎研究の上にある。無名の科学者がこつこつと研究を続けられるよう、健全で冷静で多様な論議が許される公平な環境をつくる決意があれば、挽回(ばんかい)のチャンスはいつかくる。この点は五十年以内にノーベル賞三十個という目標を掲げ、いまもこの賞には特別に熱くなりがちな日本も留意したいところだ。
▼成果主義には落とし穴もあるということでもある。こんどのことが外から見れば過剰な愛国主義感情を冷まし、ノーベル賞コンプレックスを軽減することになれば、とりもなおさず成熟した社会への一歩ともなるのではないか。
http://www.sankei.co.jp/news/column.htm
>過剰な愛国主義感情を冷まし、ノーベル賞コンプレックスを軽減
そんな事が韓国に出来れば、こんな結果になっていません。