<韓国どこへ行く>職業貴賎意識格差大きく減る
職業を見る韓国人の目が変わってきている。貴賎に対する偏見がなくなってきた。
成均館(ソンギュンクァン)大学サーベイリサーチセンター(所長ソク・ヒョンホ教授)の2003~2005年韓国総合社会調査(KGSS)と韓国社会科学協議会の2000、1995、1990年「不平等と公正性研究」を比較分析した結果だ。
「どの職業の社会的地位が高い、または低いと思うか」という質問に15年前も今も韓国人は判事を最高とし、建設作業員を最下位とした。しかしその差は狭まった。15年前、判事は93点を、建設作業員は9点だったが、今年は91点、14点となった。
これは全職種に現れた。15年前に高い評価を受けた職業は下がり、低い評価を受けた職業は少しずつ上がっている。教授は15年の間で下落幅が大きな職業のうちの1つ。90年には89点をもらったが今年85点にとどまった。
成均館大サーベイリサーチセンターのク・ヘラン研究教授は「国民の教育水準が全般的に向上して博士の学位者たちもたくさん増えたため、教授だけの専有物という知識が一般化された結果」と話す。
15年の間で最も高く上昇した職業は役所の職員。おおよそ14点もアップした。過去5年間で最も地位の高くなった職業は芸能人で9点アップした。またこれまで低評価された公職、経歴・能力が必要な熟練・機能職に対する認識が良くなった。
京畿(キョンギ)大学職業学科キム・ビョンスック教授は「昔は権威的で羨望の対象になる職業が好まれた」とし「しかし最近は雇用が不安定なので『長くできる職業』が良い職業の尺度になっている」と分析した。キム教授はまた、若者の間ではどんな職業は珍しく、どんな職業は卑しいという排他的な考え自体もほとんどなくなっているという社会状況も提示した。
成均館大社会学科ユ・ホンジュン教授も「国民の認識自体で職業の貴賎の区分が過去より弱くなっているほか、最近就職先を求めにくいことから理想を下げて就職する傾向が反映された」と診断している。
今度の調査ではまた「個人事業をする」という人より「賃金勤労者がましだ」という人が増えた。特に「賃金勤労者になりたい」という自営業者は2003年15%で2005年21%と目立って増えた。キム教授は「景気が不安定で自営業が倒産する雰囲気があり、少ない月給でもきちんと受け取りたいという心理が反映されている」と説明した。
一方、今年「勤務時間を増やしてお金をもっと稼ぐ」と回答した常用職勤労者は100人のうち35人で2003年より7人増えた。韓国職業能力開発院キム・チョルヒ専門研究員は「普通一定賃金水準に到達すればお金より余暇を好むものだが、多くの人々が仕事を増やしてお金を稼ごうとするのは未来に対する不安から」と話している。
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=70851&servcode=400§code=400
私の目には、十分大きな差別意識があるように見えますが?