<石原都知事>「経済的に中国封じ込めを」 米で講演
【ワシントン及川正也】訪米中の石原慎太郎東京都知事は3日、ワシントンの戦略国際問題研究所(CSIS)で講演した。中国の軍事的脅威の増大に警戒感を表明した上で「アメリカが中国と戦争して勝てるわけがない。講じるべき手段は経済による封じ込めだ」と強調した。
石原知事は、中国が6月に新型の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の発射実験に成功したとの情報について、「極めて大事な歴史的事実だ」と指摘。「東アジアは米ソ冷戦の時よりも危険度が高い緊張の中に置かれた」とし、沖ノ鳥島周辺での中国艦船による海洋調査も「潜水艦の航路のテストだ」との見方を示した。
一方、中国指導部について、文化大革命などを引用して「生命に対する価値観がまったくない」との見方を示し、米中開戦の場合には「生命を尊重する価値にこだわらざるを得ないアメリカは勝てない。間違いなく負ける」と言明。軍事的衝突を避けるためには「経済的に中国を封じ込めていく方法しかない」として、シベリア開発による経済的な「封じ込め」が有効と強調した。
南京虐殺、「最多は蒋介石軍」=中国の戦略強化に懸念-石原都知事
【ワシントン3日時事】訪米中の石原慎太郎東京都知事は3日、ワシントン市内で講演、日中戦争で起きた南京大虐殺について「最も数多く殺したのは(国民党の)蒋介石の軍だ。当時の日本の装備で6週間に40万人を殺せるわけがない」と述べ、旧日本軍が大虐殺を行ったとする中国政府の主張に異論を唱えた。
同知事は日中戦争で旧日本軍がある程度の殺りくを行ったと認める一方、「日本と中国の間で正確な分析が行われるべきだ」と主張した。さらに「文化大革命当時に3000万人の犠牲者が出たが、中国の歴史教科書では日本が戦争中にやったことになっている」とも指摘。客観的な史実の検証が必要との考えを示した。
一方、知事は日本最南端の沖ノ鳥島(東京都小笠原村)近海を含む日本の排他的経済水域で中国が資源調査を繰り返している問題に触れ、「浅くても水深は 2000~3000メートルで資源開拓はできない。目的は潜水艦の航路テストだ」と主張。中国が米軍の重要拠点である沖縄やグアムをにらみ軍事戦略を強化していると懸念を示した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051104-00000024-jij-int
「中国が核を落とすなら沖縄か東京」 石原都知事が米講演で発言
【ワシントン3日=滝本匠本紙特派員】訪米中の石原慎太郎東京都知事は3日午後、米首都ワシントンで講演し、米国と中国の間で緊張が高まっているとの見解を示した上で、米中間で紛争が起こった場合に「中国にとって一番目障りな日米安保をたたくために、もし核を落とすなら沖縄に落とすだろう。あるいは東京を狙うだろう」と述べ、日米安保体制の下で沖縄が最初に標的とされるとの見方を示した。その上で中国への経済的封じ込めが必要との持論を展開した。
石原知事は同日夕、在日米軍再編協議で米側代表を務めたローレス国防副次官とも面談。再編協議に対する都の考え方を伝える一方で、中国に対する自らの見解を伝えたものとみられる。
講演で石原知事は、米中緊張への対処として「もしまともに中国と戦争したら、人命を尊重する限り(戦死者に頓着しない中国に)絶対アメリカは負ける」と軍事力による抑止力の限界に言及し、「戦争に対して戦争で報いるのではなく、経済的に中国を封じ込めていく方法しかない」と述べた。
今後の中国の民主化には懐疑的な見方を示した上で、現在の米中関係について「米ソ対立の冷戦構造の時以外にはるかに危険な緊張の高い状況に置かれた」と危機感を強調、米側にある楽観的な中国観を暗に批判した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051104-00000019-ryu-oki
これだけ言いたい事がいえると気持ちいいだろうなあ。