福島第一原発事故-各地で自治体独自調査が進む、都内の下水処理施設周辺から高濃度放射線量を確認
2011年6月7日、NO!放射線「江東こどもを守る会」が、東京都が主体となり、調査をする要望書を提出した。現在、東京都では新宿区がモニタリングポス トとなっているが地上18メートルの位置であり現実的ではないと意見がある。既にホットスポットといわれる局所的な高レベル汚染も確認されている。
(参考:下水汚泥・焼却スラグ問題、関東から中部・北陸まで拡散中、政府は指針を示さず-自治体は下水汚泥リサイクルの停止で対応に苦慮)
同会では神戸大学の山内和也教授に委託し5月27日から3日間、江東区内の各所を調査。下水処理施設である東部スラッジプラント付近で、1時間あたり0.2マイク ロシーベルトを超えていた。これは、年間被ばく量に換算すると、福島県で基準となっている年間1.0ミリシーベルトを超えるものとなる。
下水処理施設では、雨水などにより空中の放射性物質が集積される可能性が高いとしている。また、同施設では放射性物質の処理を想定しているものではないため、処理の過程で外部に放射性物質が流出している可能性があるとしている。
また、5月12日以降、都内では下水焼却スラグのリサイクルが完全に停止している。そのため、下水処理の過程で生成される焼却スラグの蓄積場所に苦慮する 事態となっている。下水における放射線汚染に対する国の指針の決定が遅れているため、その処理に対する明確な方針を打ち出せないためである。
東京都では、自治体独自の判断で動くべきであるとの声も上がっている。その一つが今回の「江東こどもを守る会」の要望書提出である。東京都の隣の千葉県で はすでに船橋市、松戸市、市川市で独自の放射線調査を開始している。東京都でも放射線量の調査を含め、自治体独自の判断で動く局面に来ているのでは ないだろうか。
そりゃあ、降り注いだ分が下水に流れたなら、下水処理施設に放射性物質が溜まるに決まってるだろうに。
乾かして量減らして東電に置いてこれば?