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「捕鯨停止裁判、勝てないかも知れない」 ギャレット環境相が突然の弱気発言 オーストラリア国民のほとんどが、「国際司法裁判所(ICJ)に提訴さえすれば日本の捕鯨は違法行為として禁止できる」と思い込んでいるようでもあり、与野党そろって、国民にそう思わせたがっているふしがある。 「2010年11月までに日本が南氷洋捕鯨縮小の予定を決めなければICJに提訴する」と宣言していたケビン・ラッド連邦政府が予定を半年早めて5月に提訴した時、「ICJでオーストラリアが勝つ保証はまったくない。もしオーストラリアが負ければ、日本の調査捕鯨は強力な立場に立つ」として、反捕鯨国のアメリカとニュージーランドがオーストラリア政府の裁判戦術を批判した。 6月14日、ABCテレビの質疑応答番組で、ピーター・ギャレット環境保護大臣が、「オーストラリアが裁判で負けるかも知れない」と発言した。オーストラリア政府から、「ICJで日本が勝つ可能性」について言及があったのはこれが初めてで、ギャレット大臣は、「日本が勝つようなことがあれば、もちろん、捕鯨停止を推進することが難しくなる。裁判に訴えること自体必ず負けるリスクもある」としている。 ただし、ギャレット大臣は、「日本は我が国にとっては最大の貿易相手国の一つであり、我が国経済にとって非常に重要な国だ。捕鯨問題では両国の間に意見の相違があるが、ICJ提訴で、両国の友好関係が損なわれることはない」と語っている。(AAP) http://www.25today.com/news/2010/06/post_4584.php